今の若い人は頭がいいから

 後援会活動中、あるご年配の男性と出会った。彼は作業着に地下足袋とキャップを被って、自宅敷地の小屋の中で自家菜園でとれた収穫物の手入れをされていた。

 私は彼にご挨拶をした後、特に言葉を交わすこともなく、彼の作業を見ていた。
 すると、彼は作業する手は休めずに、しかし聴いていたラジオを止めてくださり、ポツポツと話し始められた。
 『町は変わっていくね。自分達は年取っていくばかり。なかなか若い人達と交流することがないね。昔は地区の神社のお祭りを中心によく交流したもんだけどね。今はそんな考えは時代遅れって言われる。神社のお祭りもその内無くなるかもしれんね。若い人たちは頭がいいけん。・・・理屈を言うでしょう。以前のことはよく知らんで・・・。
「頭がいい」とはそういう意味かと同時に「はっ」とした。自分がよく理解もしないうちにわかったようなことを言ってはいないか。
 静かに話されるその言葉は私の心に強く響いた。